「ナイス・ジャケッツ!」
デザイナー・川島弘世



nj_logo.gif

第3回 「ペットサウンズ」

ごぶさたしてしまった上に、ちょっぴり装いを変えての登場となりました。
『ペットサウンズ』といえば、ビーチボーイズの大名作アルバムですが、その愉快でナイスなジャケットにも負けず劣らず?な動物登場のナイスジャケッツ!


fig.1
ARCHER PREWITT
gerroa songs (front+back)
release: carrot top, 2000
design: archer and sheila sachs
photos: monica syrette

>>のんびり行こうよって声が聴こえてきそうな緩さがナイス! 個人的には癒し系ナイスジャケ第1位。コミック作家でもあり、元カクテルズ、現在はシー&ケイクのメンバーとしても大活躍しているアーチャ−。音楽だけでなく、アートワークでもいつも、暖かみのある独自の世界で楽しませてくれる。

fig.2
SEA & CAKE
the biz
release: thrill jockey, 1995
cover drawing: eric claridge

>>アーチャ−も在籍する現在進行形のシカゴのスーパーバンドのアートワークも、やっぱりナイス! ドローイングは、シー&ケイクのメンバーでもあるエリック・クラリッジによるもの。彼らの作品のアートワークは、その後もメンバーが手掛けていて、時にはイラストだったり写真だったり、手法はさまざまでも、音楽同様、常に素朴で優しい感じがにじみ出ていてナイス。ここに描かれた南の鳥たちみたいに暖かい作品。


fig.3
SIMIAN
chemistry is what we are
release: source, 2001
design: mat maitland at big active
st.bernhard, 1994 by thomas grunfeld

>>目が合ってドキッとさせられる。音楽同様に、SOURCEのアーティストたちのアートワークも、絶妙なセンスとさりげないユーモアでいつも楽しませてくれてナイス!


fig.4
GANGWAY
the twist
release: hammer, 1991(original: 1984)
painting: peter schultz
design: gangway+flemming jonson

>>最初は「サカナ」かと思っていたのですが、「トリ」でした。このころのギャングウェイは、後のハウス寄りになる前の、当時のU2やスミスを彷佛とさせるような繊細なギターが印象的なサウンド。リリースされた時代を思うと、この柔らかい色調の可愛らしいジャケットも、逆にロックだっただろう(憶測ですが…)、なんてところもナイス!






第1回 「タソガレる」
第2回 「ペンギンつどう」
第3回 「ペットサウンズ」

ロフトのトップに戻る