第1回 「タソガレる」
 
 
日常的には、こんな風にタソガレる機会はないだけに、いかにもだけれどやっぱりナイス! 
 
	
	
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	fig.1 
	TREEBOUNDSTORY 
	swimming in the heart of jane 
	release: native, 1989 
	design: the designers republic 
	
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◆80年代後半的な爽やかさんな名曲。かなり黄昏れています。ちなみに、実際の彼ら自身の姿は見た事ありません。クレジットの文字組など細部もとってもキレイ。デザイナーズ・リパブリック(今では言うまでも無くイギリスを代表するといっても良いくらい有名なデザイン・チーム。日本でも雑誌で特集が組まれる程。懐かしのPOP WILL EAT ITSELFや、WARP作品のアートワークなどが有名)作だったとは結構意外。当時このレーベルのものは、他にもデザイナーズ・リパブリックが手掛けていて、所属バンドはわりと地味目だったけれど、今思えばジャケットはナイスなもの多し、でした。 
 
	
	
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	fig.2 
	THE SERVANTS it's my turn 
	release: glass, 1989 
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◆80年代後半は、みんな黄昏れモードだった様子。 
大好きなサーバンツまでも 
 
	
	
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	fig.3 
	THE RAILWAYCHILDREN 
	reunion wilderness 
	release: factory, 1987 
	design: gary newby
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◆この人達はファクトリー時代がタソガレ度全快で特にナイス! 
 
	
	
	  
	 
	  
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	fig.4 
	TRASH CAN SINATRAS 
	circling the circumference (back) 
	release: go!discs, 1990
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◆90年代の純ネオアコースティックな大名盤『ケーキ』にも収録されてる、若さ溢れる名曲のシングル盤の裏ジャケでは、われらがトラキャンまでもタソガレていた。今は亡きgo!discs(ロゴがまたなんとも…)所属のアーティストの作品のアートワークはナイスなものが多く、特にこの後のTCS作品のアートワークにも携わる、ビューティフル・サウスのデザインで知られるライアン・アートによるものは、大好きでした。ライアン・アートについては、また改めて、そのナイス度を紹介したいと思います。 
 
 
1.2|タソガレという名のレコード・レーベル 
それは、ベルギーのクレプスキュール。細部が本当に洒落ているからナイス!リリースの通し番号は、「TWI000」。このTWIはTWILIGHTの略だという徹底ぶり。音楽的には、ファクトリー・ベネルクス(イギリス本国のファクトリー・レーベルと提携してドゥルッティ・コラムなどをリリース)が傘下にあっただけあって、洒落た中にも、淡々とトンガってる所がまたナイス! 当然ながら、そのアートワークも、ベリー・ナイス! 特にこのレーベルのコンピレーションは、全てにおいて、内容が徹底していて、いわゆるベスト的なものとは一線を画しています。携わった人達の志の高さがうかがえて、ナイス! 
 
	
	
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	fig.5 
	V.A. from brussels with love 
	_1983version 
	release: le disques du crepuscule, 
	1983 (front+back) 
	fig.5.1〜5.4 
	from brussels with loveのレコード盤面 
	 
	◆◆日本語で『ブリュッセルより愛をこめて』とありますが、ベルギー盤です。レーベル設立のきっかけになったという80年に制作されたカセットに、楽曲をプラスして83年にレコード2枚組でリリースされたもの。 
	その内容の凄さは、アヴァンギャルドな裏ジャケにぎゅっとつまっています。
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	fig.6 
	V.A. the fruit of the original sin 
	release: le disques du crepuscule, 
	1981
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◆◆マルグリット・デュラスのインタビューのバックで演奏されるヴァージニア・アストレイのピアノがとっても印象的。 
 
	
	
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	fig.7 
	V.A. un hommage a marguerite duras 
	release: le disques du crepuscule, 
	1985
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◆◆マルグリット・デュラスへ捧げられたアルバム。リチャード・ジョブソン、ヴィニ・ライリー、ヴァージニア・アストレイという面々が参加。 
 
 
右]映画化もされたマルグリット・デュラスの自伝的作品 
『愛人 ラマン』(河出文庫)
 
 
 
	
	
	
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	fig.8 
	V.A. ghost of christmas past 
	release: le disques du crepuscule, 
	1990 
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◆◆クリスマス・アルバムの名作としても、このレーベルのコンピレーションとしても、とてもポピュラーな1枚かもしれません。 
(哀しいことに、レコード店で眺めた事しかないですが…オリジナルのアナログ盤のジャケットもナイス!です) 
 
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