「手みやげお菓子」
デザイナー・大野リサ



第3回 「プリン」



前回の水羊羹から早くも一年になろうとし、また水羊羹が出始めたところですが、今回は洋モノのプリンです。
プリンは小さい頃から「プッチンプリン」やハウス食品の家庭で作るプリンを食べ、とても親しみのあるおやつでしたが、今にして思えばあの味は本当にプリン?と少し疑問だったりします。数年前に「パステル」のなめらかプリンが登場し、プリンの傾向が、固い蒸し焼きでなく、クリーム状のものに移行しました。でも、私はある程度の固さがある方が好きです。表面は少し焼き目があり、中はなめらかで、カラメル(キャラメル)は少し苦いくらいがベスト。あまり口に合う、プリンが見つからず今回は少なめです。番外が多かったりして。

第三回目はプリン。
正確にはプディング。欧文表記ではpudding。
普段よく食べるのは「キャラメル・プディング」or「カスタード・プディング」
という底とかにキャラメルが入っているものですね。
材料はとてもシンプル。牛乳・卵・砂糖の三つ。
これにバニラビーンズで香りをプラスしたり、水を使ったりはしますが、
牛乳・卵・砂糖を混ぜ合わせ、それを湯せん焼きにし、
卵が過熱によって固まる性質を利用しています。
キャラメルも簡単に言えば砂糖と水を鍋で焦がし、水を入れて作ります。
歴史としてはイギリス生まれのようです。
15世紀の大航海時代に始まり、船の上では、食料に大変困るので、保存食として
ありあわせの材料を食料にしようと考えだしたのがプリンの始まり。
材料は、パンやら、ライスやら色々。そのひとつに卵と牛乳で作るカスタードプディングがあったのです。
これが日本に入ってきたのは、鎖国が終わってからのようです。

参考文献
「お菓子の基本大図鑑」(講談社)
HP「得するテレビ」放送分



uf(ウフ)仏語で卵の意。卵の殻が器。綺麗にカットされた中にプリンが。そして上にちょこんと絞られたクリームがかわいい。小さいけれどしっかりした味で満足。10個だと卵ケースに入っていてそれもまたかわいい。
各1個・140円 10個・1400円
定番すぎて意外に食べていない人が多いかも。流行りのなめらか系と比べてみては?材料もいたってシンプル。卵っぽく、やや柔らか。色は白めでさっぱりしている。甘さも控えめ。器はガラス製。
1個・250円





大きい。重い。200ccもある。でも器がガラスのビーカー。蓋も別売りされていて、食べた後も使える。カスタード以外の種類も豊富。プリン食べた!って感じ。本店は葉山のレストラン。
1個・600円
小さいが食べごたえアリ。上部はクリームが濃く、ねっとりしているが、下部はなめらか。上下にカラメルがある。香ばしい。器はプラスティック。ちなみにNYにはない。
6個入・1,200円



これをプリンと呼ぶ声もあるが、これはババロアでは?。名前通り、目玉焼きそっくりです。全体にさっぱり。甘さ控えめ。高島屋二子玉川店はこれが二つ目玉。
1個・200円



第1回 「『WEST』と『虎屋』」
第2回 「水羊羹」
第3回 「プリン」

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